スタッフの輝く瞬間を見逃さないための観察力で「褒める」「共感する」「挑戦を応援する」橋口さんは、自身のアルバイト時代の経験を今のスタッフにも体験してほしい。という思いから、スタッフのモチベーション維持を大事にされています。今回は普段どんなコミュニケーションをとっているのか、ユーザーコミュティを開催し、橋口さんのコツやノウハウを教えていただきました。bottoとリアルでコミュニケーションの使い分け!橋口さん:bottoでは、指摘せずポジティブな返信を書くように心がけています。こうづきでは、みんなの振り返りが見れるため、botto内で指摘すると書くこと自体が嫌になったり萎縮してしまうと思うんです。指摘や気になることがあれば、お店(リアル)で会話するようにしています。また、内容が薄い振り返りの時には、「あんなこともできるようになっていたね」「成長してるね」など振り返りに書いていない事をあえてコメントに残すイメージです。とにかく「感謝」を伝え「褒める」。あなたのことを「応援してる」!橋口さん:私は元々カフェの経営をやりたくて、経営学を学ぶために大学に入りました。当時アルバイトしてたのが、「こうづき」なんです。元々人と関わる仕事がしたいと思っていたので、仕事がとにかく楽しくて、そのまま就職しました。「社員になりたい!」と思ったきっかけが、当時の社員や店長が自分の頑張りをいつも褒めてくれて。自分の頑張りを褒めてくれることって、行動を応援してくれるんだなぁって気持ちになりました。また、覆面調査で「今日輝いていたスタッフ」に自分の名前が書いてあってそれが嬉しくて。今のアルバイトスタッフにも同じ経験してほしいなぁという思いがあるので、「感謝を伝える」こと「褒める」ことを大事にしています。返信の文章には「ありがとう」や「素晴らしい」「頑張ろう」などを入れるように心がけています。普段の振り返りと比べモチベーションが下がっていると感じた時のフィードバックについて、解説していただきました!橋口さん:「アルバイトスタッフのA君が、韓国のお客様との接客に悩んでいたのですが「この日はいつもと同じような接客や会話ができたから続けていきたい」ってせっかく振り返りしてくれているので、接客(仕事)にもっともっと自信を持ってほしいと思って、肯定して背中を押してあげるような言葉を選んでコメントしました。橋口さん:アルバイトスタッフのBさんは、以前は仕事にも前向きで、振り返りも濃い内容が多かったんですが、自己評価が低く、モチベーションが下がると振り返りが薄くなっちゃうんです。この日もいつもの倍以上少ない内容になっていたので、前みたいに「自信を持ってモチベーション上げて!」って思ってコメントしました。橋口さん:前日に失敗して、自信を無くしてしまっていたんです。アルバイトスタッフのCさんは、この時の振り返り内容が「もっとできるように頑張ります」って前日に失敗したことが原因で自信を無くしてました。でも普段から本当に頑張ってくれていて助かる場面が多いので、自信を持ってほしい思いで書きました!bottoの振り返りでモチベーションが下がってるなぁって感じることができるので、返信で「大丈夫!ちゃんとあなたの頑張りわかってるよ」って伝えるようにして、実際にリアルでは、あえて仕事以外でテンション上がるような話をするように工夫してますメモ【FBの割合データ】※4月〜6月間「ありがとう」や「素晴らしい」など褒めるワードが6割を占める圧巻の観察力!スタッフの輝く瞬間を逃さない。橋口さん:bottoで「うまくいかなかった」「失敗した」「ごめんなさい」などネガティブな振り返りを書く子がいても、その日に輝いている瞬間は絶対あるのでそこを見逃したくないんです。リアルでスタッフを見ているからこそ、気持ちの変化がある程度理解できる!その中でも何か褒めてあげたい!私は「あなたのいいところに気づいてるよ!」って伝えたいので。ポイント橋口さん流 返信コメントのコツ【とにかく観察】①厨房から出てお店を立ち回る。基本厨房で全体を見て指示をしているのですが、どうしても死角になる場所があるんです。その死角で新人スタッフが見えないと厨房から出てその子の周りを観察するようにしています!②お客様の表情を見る。スタッフの接客が上手くいっているかは、お客様の表情を見て確認しています。やっぱりお客様には笑顔で食事を楽しんで欲しいので。伝わりやすい「言葉選び」を大事にしている。ポイント橋口さん流 伝わりやすい返信にするためのコツ【考える時間の確保(返信タイム)】橋口さん:私は仕事が終わって帰宅してから返信タイム(30分程)を作っています。職場だと感情的で伝わりにくい言葉になりそうで(笑)まず、一度時間を置いてどう伝えるのが本人に伝わりやすい言葉かを選んでます。スタッフの顔を思い返しながら返信するのが好きなんです。bottoスタッフ:ここからは、返信のコツ以外にも普段から橋口さんが大事にしているチーム作りのコツについて詳しく伺いました。仕事の話をアルバイトに相談する橋口さん:飲食店は大変なことが多いので一番はスタッフ間で楽しみを見出せるような環境づくりに気をつけています。アルバイトスタッフが気になっていることや気づきを発言しやすいように、仕事の話を相談したり、投げかけるようにしています。問いかけを通じて話しやすい環境づくりを意識しています。