西鉄天神大牟田線大橋駅東口から徒歩5分。瓦焼き居酒屋「鶏と瓦 はつかなる」(福岡市南区大橋)は2022年5月にオープンした。立ち上げ時から飲食店の店舗運営を支援するコミュニケーションツール「botto」を導入、好調なスタートを切った。新店立ち上げにbottoはどう活かされるのか?マネージャーの木和田直樹さん、アルバイトの藏富凜音(りんね)さんに話を聞いた。―bottoを取り入れると知ったときの心境は?藏富:わたしにとって、はつかなるのアルバイトが人生初バイトでした。他の飲食店でアルバイトをしている子からbottoについて聞いたことはなかったので、「バイトでも仕事の反省をしたり、意見したりすることがあるんだ。ちゃんとしてるな」と思ったのが率直な感想です。店長:系列店の他店舗では、2021年11月から導入していましたが、新店舗で使うと、より効果が高いなと実感しました。アルバイトの子も、初めての子が多いので、真摯にbottoを書いてくれます。どうしても慣れてくると、文章が簡略化されて量も減ってくるイメージです。「はつかなる」では、全員が必ず自分がどんな仕事をしたのか、毎日振り返って記入してくれています。―書く際に意識していることはありますか?藏富:お客さんにどういうことを言われたか、自分がどういうミスをしたかなど、起きた出来事を正直に書いています。逆に、「こういうことができた」「お客様に褒められた」など良い面も今後書く量が増えたらいいなと思います。店長:最初は他店舗の店長がどんな返信をしているのか見て、勉強しました。相手が読んで嫌な気持ちにならないように気をつけています。なかなか文章で感情を全て伝えるのは難しいので、ちょっとした工夫をしています。例えば、普段あまり絵文字は使わないのですが使ってみたり、人によって返信の内容に差が出ないように文章量を揃えてみたり、全員に対して敬語で返信したり。―オープンと同時にbottoがあって良かったことは?藏富:他の人のコメントも見ることができるので、お店でどんなことがあったのか、自分がシフトに入っていない日の出来事もbottoを見ることによって知ることができます。「同じミスをしないように気をつけよう」など、意識できるのでbottoを見る回数が多いし頼りにしています!店長:同じく休日のことはbotoで確認しますね。ミスがあれば、なぜミスが起きてしまったのかを確認しています。―新店舗ならではのトラブルも生じることがあるのですか?店長:オープンのときはアルバイトが初めての子も多いので、これまでの経験では、レジでお金が合わないなど、大きなミスが多発していました。でも、今のメンバーは何もないんです!これだけミスがないのは初めてで、本当にびっくりしました。bottoのおかげかもしれません。―今後の活用方法は?藏富:今はまだ、シフトに入るごとにお店の体制ややり方が変わっていることがあります。bottoにみんなが細かく書いてくれていると、何が変わったのかが分かります。これから忙しくなっても、文章量を減らさずに、習慣化していけたらいいなと思います。店長:今後さらに新人の子が入ってきたときにも、うまく使えたらいいなと思います。コミュニケーションツールとして優れていると思うので、LINEとの使い分けをうまくできたらいいな、と思っています。bottoは、全員が見ることができるのでbottoでは怒らないようにしていて、指摘や指導をするときは、LINEにしています。アルバイトの子たちが、事細かく就業姿勢などを毎日書いてくれているので、他店舗と比較しても一番いいbottoの活用をしてくれているのではないかな、と思います。―最後になぜ飲食店でアルバイトを、仕事をしているのか教えてください。藏富:将来保育士になることが夢で、今短大に通っています。せっかくアルバイトをするなら、将来のためにも、色々な方と触れ合って、幅広い年齢の方と関われる飲食店がいいな、と思って選びました。お客様だけでなく、働く仲間にもどういう接し方をしたら良い関係性が築けるか、勉強していきたいです。店長:元々、人に教えることが好きで学校の先生になりたかったんですよ。なので今やっている「教育」は楽しいですね。店舗にいる子が評価されて待遇が上がったり、社員になったりしたら、そういう瞬間がとてもうれしいです。―「はつかなる」さんの伸展、楽しみです。素敵なお話をありがとうございました!